2023/12/07 22:54

赤津焼とは、愛知県瀬戸市東部の赤津町周辺で生産されている陶器です。

奈良時代に日常の器として使用されていた須恵器に起源を発するとされ、日本六古窯の一つです。


尾張藩の御用窯の流れを持つ赤津焼は瀬戸焼の一種であり、伝統的な陶器を生産していたことから本業焼と呼ばれています。

特徴は、豊富な釉薬と装飾技術です。

灰釉、鉄釉、黄瀬戸釉、古瀬戸釉、織部釉、志野釉、御深井釉の7種類の釉薬技法は、江戸時代初期にはすでに確立されていたといいます。


装飾技法では、櫛やへらなどの道具を使用し、櫛目、印花、布目、へら目、削り目、たたき、そぎ、透彫り、へら彫り、浮かし彫り、三島手、張り付けの12種類の技法が用いられています。


これらの多彩な表現技法を用いて華やかな文様を描き、茶器や花器、日用品まで幅広く生産されています。赤津焼は1977年に国の伝統工芸品に指定されました。